釣りキチおやじの言いたい放題
心の伝統文化をも捨て去ろうとしているこの日本、 荒波にもまれて何処へ行くのか! ただ指を咥えて傍観しているわけにもゆくまいて。 はてさて、どうしたものであろうかのう?
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DATE: 2006/02/10(金)   CATEGORY: 教育-子育て
『きまり』のはなし(子供たちへ)
「校則を子供に守らせる合理的説明が出来ない」と言う母親がいた。
また、NHKラジオでも「ルール」について特集をしていたが、どうも掴みかねているように感じられてならない。
そこで、子供たちに対する話として小生が纏めたものを以下に掲載してみよう。



『きまり』のはなし(子供たちへ)

 『きまり』とはなんだろう?
 規則とも言うよね。法律も、また『きまり』だ。
 ロビンソン・クルーソーのように無人島に一人でいるときは『きまり』はいらないんだよ。
 二人以上になると、『きまり』が必要になるんだ。
 この『きまり』は、『約束』と言いかえることもできる。
 ところで、友達と仲良くするためには、お互いに黙っていてはだめだよね。
 話をしなければね。
 その話をするとき、言葉が通じなければ、また、だめだよね。
 お互いに通じる、わかる言葉、つまり『同じ言葉』をお互いに話して、初めて話ができる。
 『同じ言葉』、実は、これも『きまり』の一つだ。
 使う言葉一つ一つの意味も違ったら大変だよね。
 たとえば、「まる」はどんな形か知っているね。
 もし、ある人が「まる」を三角だと言い張って、もう一人は四角だといったら話が通じなくなるよね。
 だから、言葉一つ一つの意味もきまっているのだ。
 つまり、これが『きまり』だ。
 何年か前、朝日新聞にこんな記事が出ていた。
 「アメリカで、鯨に飲み込まれた人が奇跡的に助かった。その人の話によると鯨のおなかの中はたいへん熱かったそうだ。ところで、鯨の体温は百度だそうである。百度といえば水が沸騰する温度だ。よく生きて出てこられたものだ。」と。
 水が沸騰する温度だったら、呑みこまれた人間だけでなく鯨そのものも茹で肉になってしまうと思わないかい?
 おもうだろう?当然だ。
 それでは、この話はどこがおかしいのだろうか。
 わかる人、いるかな?
 君達、つまりぼくたち日本人は、『水が凍る温度を零度、水が沸騰する温度を百度として計算する、摂氏』という『単位』を使っている。
 それに対して、アメリカでは、『水が凍る温度を三十二度、水が沸騰する温度を二百十二度として計算する、華氏』という『単位』を使っているんだ。
 つまり、使っている単位が違うんだよ。
 使っている単位、これも一種の『きまり』だ。
 日本とアメリカでは、温度について同じ『きまり』ではないために、こんなことがおこるのだ。
 ちなみに、華氏の百度は、摂氏の三十七・八度に相当する。
 これならば、君達の体温よりほんのちょっと高いくらいになるんだよ。
 このように、みんなが同じ『きまり』に従うことで初めて話ができ、また、話が通じるのだ。
 君たちみんなが学校にきて勉強するのは、実はこの『きまり』をべんきょうすることなんだよ。
 ことばは、『きまり』だから、国語はそうだよね。
 算数も、数字や計算の方法を学ぶことだよね。
 これも『きまり』を学ぶことだ。
 同じように、理科も、社会も、体操も、全部『きまり』を勉強することなんだよ。
 ところで、この日本は、民主主義の国だ。
 だから、いろいろな『きまり』は、みんなでつくるもの。
 そして、言葉のように、作られて来たものだ。
 ただし、みんなで作るといっても、誰でも勝手につくっていいというものではないよ。
 『きまり』には、友達と遊ぶときに、いっしょに作る『きまり』もあれば、法律のように国会議員の人たちが作るもの、校則のように先生が作るものもある。
 君たちに「新しい算数のきまりをつくりなさい。」といっても無理だろう。
 このように、それぞれの『きまり』は、それぞれの能力に応じた人たちが集まって、一番ふさわしい方法で作られているんだ。
 当然、君たちにとっては、君たちにご飯を食べさせてくれるお父さん・お母さんのいうことも、また、『きまり』だよ。
 ところで、君たちの中に、「僕は友達なんか要らないよ!」「お父さん、お母さんとも話なんかしなくていい!」「ご飯も自分で作るし、そのご飯の材料も全部自分で作る。お米は自分で植えるし、魚も釣ってくる。」という人いるかな?
 いないよね。
 みんな、人と仲良くしなければ、生きていけないのだ。
 さて、それでは仲良くするにはどうするか。
 簡単だ。『きまり』を守ればいいんだよ。
 みんなが『きまり』を守って、はじめて話ができ、仲良くできるのだよ。
 仲良くできるだけじゃない。
 みんなが学校にくるのも、「教育基本法」や「学校教育法」という『きまり』があるから来られるのだ。
 道を歩いていて安全なのは、『道路交通法』という『きまり』をみんなが守ってくれているからだよ。
 だから、「このきまりは、気に入らない。守りたくない。」からといって、守らないのはよくないことだよ。
 「君たちがきまりを守らない。」ということは、「君たちに対してほかの人もきまりを守らなくていいですよ。」ということと同じ事だ。
 自分は守らないが、「人には守れ」というのはおかしいからそういうことになるよね。
 そうすると、どうなるかな。
 道を歩いていて、君たちに向かって自動車が突っ込んでくるかもしれないよ。
 そうなると怖いよね。
 ここで、『きまり』の働きのもう一つの面が見えてきたでしょう?
 それは、弱肉強食、つまり強いものが弱いもの苛めをすることを防ぐことだ。
 自動車と君達が喧嘩をしたら、君達は当然負けるだろ?
 しかし、『きまり』があるから、負けるとわかっている自動車との喧嘩をしなくてすむのだ。
 自動車と平等に、君たちも堂々と道路を横断できるんだよ。
 誰でも、楽しい思いをしたい。楽をしたい。
 そんな、いろいろな欲望がある。
 だからといって、みんながやりたい放題やってたら、世の中むちゃくちゃになってしまうだろ?
 そこで、『きまり』が必要になり、作られるのだ。
 こうして、社会の秩序が保たれているんだよ。
 また、先生が君たちに勉強を教えるのも『地方教育行政の組織及び運営に関する法律』や『地方公務員法』などの『きまり』に従って行われている。
 そして、その先生が給料をもらえるのも、また、同じようにこれらの『きまり』があるからなんだ。
 そこで、君達が校則という『きまり』を守らなければ、「勉強を教えてもらわなくてもいいです!」ということになる。
 先生も『きまり』をやぶれば、「給料は要りません!」ということになってしまうよね。
 『きまり』を守って、初めて自分が主張できる。
 『きまり』を守ることによって、一人前の人間としてみんなに認められるのだよ。
 だから、『きまり』は、しっかり守ろう。
 おかしいと思うような『きまり』もあるかもしれない。
 でも、君たちがおかしいと思っても、『世の中から見たら正しい』こともあるのだ。
 『木を見て、山を見ず。』という言葉がある。
 たとえば、君たちを上から見ると頭しか見えないよね。
 後ろからだと、背中。
 前から見てはじめて顔が見えるけれど、今度は背中が見えないよね。
 それと同じように、見方によって変わることもあるのだよ。
 それでも、間違っていると思う『きまり』があれば、「守らない」のではなくて、それでも守って、そして、先生などに言って直してもらうか、君たちが一所懸命勉強して、『きまり』を作る人になって直してみよう。
 そうすることによって、みんなが仲良く、楽しく暮らせる世の中になっていくのだ。
 ほかにも、「人の者を盗ったり、人をたたいたり、けがをさせたりするような悪いことをしてはいけません。もし、そんなことをしたら、刑務所に入れるなどして罰を与えます。」と書いた『刑法』という『きまり』もある。
 そして、そんな『きまり』をみんなに守ってもらうために、警察の人たちがいるのだよ。
 また、『日の丸』は国旗、つまり日本の国の旗、『君が代』は国歌、つまり日本の国の歌と法律で決まっている。
 国旗や国歌の扱いは、『国際慣習』(これも『きまり』です。)で決まっている。
 この『きまり』にしたがって、入学式や卒業式などでは、『日の丸』を掲げ、『君が代』を一所懸命歌わなければなりません。
 日本に来た外国の人たちは、いま、この『きまり』を守らない日本の人がいるのに驚いて、あきれています。
 また、ばかにしています。
 君たちは、そんなことのないように、気をつけよう。
 さあ、友達と仲良くしたいと思う人、手を挙げて!
 お父さん、お母さんと仲良くしたいと思う人、手を挙げて!
 はい、それでは、お父さん、お母さんの言うことや、校則などの『きまり』をしっかり守ってください!
 そして、『君が代』を大きな声で歌おうね。
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COMMENT

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● takeyanさん
釣りキチおやじ(改称しました) | URL | 2006/02/23(木) 22:08 [EDIT]
直ちに実行に移せる立場にあられる者として、期待申し上げます。
● ラストがいいです!
takeyan | URL | 2006/02/16(木) 16:02 [EDIT]
決まりが合理性を欠くなら守らないのではなく変えればよい。
まさに、これが政治への関心の第一歩になると思います。
● 極論さん
釣りキチおやじ(改称しました) | URL | 2006/02/14(火) 22:49 [EDIT]
これは子供たちに読ませるためではありません。
総合学習において、教師以外の者に子供たちに接する機会ができるとのことで、子供たちを相手に30分くらいで話をする場合を想定して作成したものです。

極論 | URL | 2006/02/14(火) 16:55 [EDIT]
トラックバック代わりのコメントありがとうございます。
アメブロはいま少し調子が悪いのでご迷惑をおかけします。
 
記事についてですが、少し「長い」ような気がします。
「(子供たちへ)」となっていますが、もともと「きまり」に関心を寄せる子供というのは
「他人(大人)が勝手に決めたルールを押し付けられるのは何かおかしい」
と不満に思っていると思います。
そんな彼らがこれだけの文章をおとなしく読んでくれるようには私には思えません。
最後まで読み通すことができるのは「きまり」がなんであるかすでに知っているか、
ある年齢以上の人たちになると思います。
ですから、ある程度「見せ方」に工夫が必要だと感じました。
内容についてはもちろんその通りだと思います頷きながら読ませていただきました。
 
20代の若造が偉そうにすみません。

>「総理大臣は1億人に責任を持たなければならない。先生は私たち55人に責任を持つに過ぎない。先生こそ貰いすぎだ。」
このくだりはなるほどですね。
● みなさんコメント有難うございます
釣りキチおやじ(改称しました) | URL | 2006/02/12(日) 21:35 [EDIT]
小生が高校生の時、先生が「私は月給△△万円なのに、総理大臣は月給を〇〇万円も貰っている。貰いすぎだと思いませんか?」と言ったのに対し、「総理大臣は1億人に責任を持たなければならない。先生は私たち55人に責任を持つに過ぎない。先生こそ貰いすぎだ。」と言ったら先生は反論できませんでした。
「きまり」や「ルール」などを論じることは、社会科学です。
科学とは、自分に都合のいいことだけを取捨選択して論じることは許されません。
時々、お店の計算ミスで勘定が少ないことがあります。
「計算が間違っています。もっと高いはずですが。」と言うとお店の人は不思議そうな顔をして恐縮します。
しかしながら、お釣りが足りない時に文句を言って聞いて貰えるためには、自分に都合の悪いこともあからさまにする必要があります。
自分に都合の悪いことも同じ次元で疑問を持って論じること。
そうでなければ、単なる「利己主義から来る不満」に過ぎません。
教師たちに、共産主義や社会主義に対する疑問、自分自身が教師としての自覚と資格があるかの疑問を、先ずは持って欲しいものです。
● 梅花節
鵺娘 | URL | 2006/02/11(土) 15:15 [EDIT]
先生が「まず決まりがある事に疑問を持て!決まりを守るのはモノを考えない人間!戦争に行って人を殺す人間!とも教えていますね?」

milesta | URL | 2006/02/11(土) 13:43 [EDIT]
いざりうおさんが道徳の先生として、我が子たちの学校にいらしたらいいのに・・・。

先生方がきまりを守らず、守るように言えば訴訟事になる昨今。間違っていますよね。この先生方を甘やかしたのは一体誰だ!と怒りが沸いてきます。卒業式、入学式が近づくたびに、こうした不快感を抱くのはもううんざりです。早く公教育の正常化を!


● 本日も勉強させていただきました
百式 | URL | 2006/02/11(土) 12:14 [EDIT]
 子供のように読ませていただきました。
 今度自宅に帰ったときに、子供達に読んで聞かせます。
● 矜持
ハハサウルス | URL | 2006/02/11(土) 09:27 [EDIT]
おはようございます、TB有難うございました。

「さすが」とてもわかり易いご説明で、「うんうん」と納得しながら読ませて頂きました。
たとえ誰かが見ている、見ていないにかかわらず、「決まりを守る」という事は、「自分の生き方に“誇り”を持つ」ということかと思います。確かに「決まりの中身」は時代とともに変化していくことがあるとは思いますが、「決まりを守る」ということは変わってはならないのです。

何しろ、公務員である学校の先生が自ら「決まりなんて自分の思想信条に合わなければ守らなくったっていいんだ」という今の時代。精神が荒廃するわけです。その分親がしっかりしなくてはと思います。

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ほそかわ・かずひこの BLOG 2006/03/04(土) 20:37
 私は、<オピニオン・サイト>をやっているほかに、MIXIでは「真の日本精神」というコミュニティを主催している。また、メーリングリストと会員制のウエブ・サイトの管理人をしている。  本日は、それらの場所に「日本の心」シリーズの掲示をした。題名は「日本とシ  [続きを読む]
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